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気づいてる? ディズニー人気アトラクションの「細かすぎる」リニューアル

マニア歴12年のディズニーブロガーだから知っている東京ディズニーリゾートの話 第6回

◆リニューアル後には残虐な描写がすべてなくなった

 施設や設備が大改修されましたが、物語や描写のほうが大きな意味をもつように感じます。

 ジャングルといえば「弱肉強食」の世界であり、「死」などの残酷な場面がつきものですが、それらが徹底的になくなっているのです。

 例えば、ボートが出発してまもなくのワニと鳥がいるシーン。リニューアル前は「ワニが鳥を狙っている」という、船長の明確なアナウンスがありましたが、「鳥がワニに空の飛び方を教えている」等の表現に変わっています。

 また、さらに進むと、以前は「ゴリラとワニが争うシーン」がありましたが、「ゴリラが川に落ちたバナナを拾おうとしている場面」に変更されました。ゴリラの顔の向きが微妙に変わり、ワニではなくバナナに視線が向けられるようになっています。

 さらに、シマウマがライオンに捕食されていると思われる大草原のシーンでは、以前は「残酷ですが、弱肉強食。これがジャングルの掟……」などという船長のトークがありましたが、現在は「ライオンがシマウマをマッサージしています」という表現に変わっています。

 また、大きなヘビが登場するシーンでは、細かな変更ですが、ヘビの種類がニシキヘビからアナコンダに変わっています。以前は別の場所で水牛の子どもを狙っていましたが、そのシーンもなくなっています。

 暴力や残虐的な行為に対しての、ディズニー流の配慮なのでしょう。なかなか気が付きにくいですが、細部まで配慮がされたリニューアルだったのです。

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みっこ

年間パスポートで東京ディズニーリゾートに通うこと、十数年。細かな雑学等を紹介するブログを14年間書き続け、これまでに約4600のブログ記事を執筆。ディズニーホテルとオフィシャルホテルへの70回以上の宿泊経験も活かしながら、WEBライタ-としても活躍中。パークの細かな雑学やこだわりが大好物。性別年齢不詳の天邪鬼だが、実はフツーの社会人。WEBメディア「ウレぴあ総研」や個人メディア「TDRハック」にてライターとして記事を執筆するほか、女性誌やテレビ番組への取材協力などを行う。著書に『ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識』(文響社)、『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』『思わず話したくなる究極のディズニー』(KKベストセラーズ)がある。

ブログ「TDRな生活」

Twitterアカウント @mikko_20100518


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  • 2017.03.18